2017年09月23日

ガッテン! 水虫(その2)

NHKのガッテン!で、水虫に関する番組が放送されました(7月26日)。
その内容のうち、<今回はコレ!> その1 ◎知らない間に水虫に!?水虫はかゆくない!?については前回の記事でご紹介しました。
今回は引き続いて、
<今回はコレ!> その2 ◎殺菌も消毒も不要!水虫の簡単予防法 です。
この「水虫簡単予防法」は、下記の4つの項目に分けて述べられています。

記事:
◯掃除機をかける
水虫菌は足などからはがれ落ちた小さな皮膚のかけらの中にいますので、掃除機で吸い取ることができます。フローリングの床などは拭き掃除も有効です。

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◯スリッパを履く
水虫菌がいる小さな皮膚のかけらは、靴下やストッキングの網目を通り抜けてしまいますので、水虫の感染予防にはほとんど役に立ちません。スリッパを履けば、皮膚のかけらを直接踏むことも、ばらまくことも防ぐことができます。

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◯洗濯する
バスマットは複数の人が使用し、湿っているので水虫菌がいる可能性が高いものですが、洗濯すれrば水虫菌を落とすことができます。また水虫菌は洗剤に弱いので、洗濯から感染がホロがる心配はないといいますのでご安心を。

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◯足をやさしく洗う
水虫菌は、日中、革靴を履いている湿った条件でも感染するのに24時間以上かかると言われていますので、1日一回、足を洗うことが有効です。
ただし、硬いものでゴシゴシこすって洗うと皮膚が傷ついてかえって感染しやすくなってしまいます。せっけんの泡などでやさしく洗いましょう。

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解説:
水虫菌の感染力は、決して高くはありません。
それで、室内の清掃を心がけておけば、水虫にはかかりにくいのです。
ここでは記載されていませんが、履物(靴、スリッパなど)を共有して使うと簡単に水虫が広がってしまいます。
これは、履物に付着した水虫菌が直接足に付着することで、簡単に水虫が移ります。
また、患者の患部から漏れ出た体液に触れると一発で水虫に感染してしまいます。
例えば、患者が履いたスリッパに体液が付着していると、瞬時に水虫が感染します。
私自身、病院のスリッパを素足で履いて、30分後には足を十分に洗ったのに水虫に感染してしまった経験があります。

それから、洗濯を介して水虫が移ることもないのですが、その理由は水が大量にある環境下では水虫(カビ)は感染力を失うからです。
洗濯や、入浴時の湯船の中では、水虫は感染しません。
また、膣や食道などの水分が多い部位では、水虫そのものができません。
何れにしても、水虫に一度なってしまうと治すのはとても大変です。
上記の注意事項を参考にして、水虫にならないようにしましょう!



塗るだけで水虫が消える
アルテン液
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posted by 水虫博士 at 10:46| Comment(0) | 皮膚科医の水虫論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月18日

ガッテン! 水虫(その1)

NHKのガッテン!で、水虫に関する番組が放送されました(7月26日)。
そのタイトルは、「まさか私が水虫に!?驚きの感染ルートを新発見」、でした。

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皮膚科診察室の一コマ

<今回はコレ!> その1
◎知らない間に水虫に!?水虫はかゆくない!?
記事:
「完治できる薬がたくさんあるのに、いまだに多くの人が悩まされている水虫。銭湯やサウナなど多くの人が利用する施設でうつるイメージもありますが、今回、まったく別の「危険な感染ルート」を発見しました。

水虫菌は、感染力が弱く、足に付着しただけでは簡単に皮膚の中に入りこめません。一日一回、銭湯のバスマットを踏む程度では、なかなか感染しないのです。
それでは「本当に危険な感染ルート」とは何なのか?それは一緒に暮らしている「家族」。家族に水虫の人がいると、毎日毎日、水虫菌がいる皮膚のかけらが家じゅうにばらまかれ、それを家族が毎日踏み続けることになります。そんな生活を続けるうちに、やがて感染してしまうというわけです。

水虫ならかゆいので、ほかの人にうつす前に気づいて、治療をしそうなものですが、今回、驚がくの事実が発覚!実は、水虫のほとんどはかゆくないのです。
番組で「水虫ではないと言う人」35人を検査したところ、かゆくないために自分の水虫に気づいていなかった人が8人も見つかりました。水虫に詳しい専門医は経験上「水虫でかゆい人は20人から30人に1人」とも言います。
症状が無いために自分の水虫に気づかず、知らず知らずのうちに家族にうつしてしまう。これが危険な水虫の感染ルートの正体だったのです。

水虫の見分け方:
水虫は専門医でないと見分けることが難しい病気ですが、目安になる典型例があります。これらに似た症状を見つけたら一度、皮膚科を受診してみてはいかがでしょうか。
●足の指の間の皮がむけている
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●足の裏や側面に水疱(すいほう)ができている
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●かかとがカサカサしている (かかとのかさつきの半分は水虫とも言われています)
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●爪が白っぽく変色している
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日本では、畳の上で素足で生活する習慣があります。
このため、家族のうちの一人に水虫があると、家族間での水虫感染がかなりの高頻度で起きてしまいます。これは日本独自の特徴ですね。
そして、一家の主婦が綺麗好きで毎日の掃除を丁寧に行う場合には、この家族内での水虫感染が予防されます。
水虫は一度感染するととても治しにくいので、まずは清潔な住環境を維持することが大切です。

また、この記事では「水虫は専門医でないと見分けることが難しい病気です」と紹介されていますが、正確には専門医でも見ただけでは水虫を見分けることは難しいのです。
水虫(カビ感染症)かどうかは、患部の標本を採取してアルカリで分解し、顕微鏡で菌の有無を確かめることが必要です。皮膚科専門医でもこの顕微鏡検査を行わない人が多いそうで、この場合には専門医でも水虫かどうかを誤診する可能性があります。
上の写真のような皮膚症状があって皮膚科を受診する際には、顕微鏡での確認を行ってもらうように留意しましょう。
水虫ではないものに水虫薬を塗っても、良くなることはないのですから。



塗るだけで水虫が消える
アルテン液
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posted by 水虫博士 at 11:54| Comment(0) | 皮膚科医の水虫論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする