2018年09月29日

高齢者の水虫は転倒のリスクになる

水虫がある高齢者は、転倒のリスクが増大するそうです。
どんな情報があるのか、見てみましょう。

記事全文
早稲田大学スポーツ科学学術院の中村好男教授らが、平均年齢75.2歳の高齢者1万581人を対象に行った調査によると、足の指や爪に足白線、皮膚の炎症、爪の肥厚や変形血流障害などの問題を抱えている高齢者は、男性の46.0%、女性の39.0%に上る。
そうした人は転倒のリスクが高くなる。高齢者の転倒による骨折は、要介護になる原因のひとつで、健康寿命を縮めることにつながる。転倒を防ぐための対策は重要だ。
この調査では、「足白線」のある人はそうでない人に比べ、過去1年間に転倒を経験した割合が、男性で1.37倍に、女性で1.29倍に増加することがわかった。足白線があると転倒の不安を感じる人の割合も上昇する。
水虫や白癬などを「よくあることだ」と放っておかずに、きちんと治療することが大切だ。

20180215-2.jpg


高齢者の「足白線」は要介護のリスクに

高齢者になってくると、身体を動かすことも少なくなり、身体の機能が衰えてきます。
そして、その高齢者の足に水虫があると、身体のバランスを崩す原因になり、転倒するリスクが増すことになります。
特に、爪水虫があって爪が欠けたりしていると、歩きにくくて転倒しやすくなります。

第2次世界大戦のときに、日本陸軍は「インパール作戦」という無謀な軍事作戦を行いました。
食糧支援などもせずに、多くの兵士たちをインド(インパール)へ進行させたのです。
そして兵士たちは無残な敗走をしたのですが、そのときに足が重度の水虫になり、歩けなくなって自決した兵士がたくさん痛そうです。
私と九条

「たかが水虫」ではあるのですが、転倒して骨折でもすれば寝たきりになりかねません。
高齢の方は、できるだけ水虫を治す努力をしておきましょう。
「健康で長生き」が最善です。



posted by 水虫博士 at 15:21| Comment(0) | 水虫の本、知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月26日

耳の水虫

水虫は身体中どこにでもできます。
ただ、食道や膣のように水分が豊富な部位には水虫はできません。
カビ(真菌)は水分が多いところは苦手なのです。
皆さんは「耳の中に水虫ができる」という話をご存知ですか?
耳の外耳道に水虫菌が繁殖することが知られています。

記事抜粋
だいぶ前の話ですが、右の耳の中が痒くてどうにもならないので耳鼻科に行きました。
診察してもらい、原因はなんですかと聞いたら「真菌」とのこと。
真菌とは、いわゆるカビのことで「白癬菌」でした。
つまり、水虫が耳の中にできたのです。
薬と紫外線治療ですぐに治りましたが、医者からはこんな質問が・・・
耳の掃除はどれくらいの頻度か。
私は、風呂上りにめん棒を使って毎日ですと答えました。
それが原因です。
多くとも一週間に一度で十分。
体には色々な菌がいて、耳の掃除を毎日やっていたら必ずトラブルになるのでやめましょう。
「耳の掃除は1週間に一度で十分」

耳の中の水虫とはどんなものなのか、ネットで調べてみました。
外耳道真菌症の写真を示します。
白く見えるのが菌糸で、黒いのは胞子(タネ)だそうです。

gaijikabi1.jpg


これらのカビを掃除して、そのあとに抗真菌剤を塗って処置終了です。

gaijikabi2.jpg


笠井耳鼻咽喉科クリニックより

外耳道の水虫は、耳の穴の中で空気中に伸びているのですね。
まるで培地の上に生えた菌糸のようです。
変わっていますね。


posted by 水虫博士 at 16:52| Comment(0) | 水虫の豆知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月19日

さくらももこ

「ちびまる子ちゃん」の作者であるさくらももこさんは、茶の葉が水虫に効く、ということを紹介しています。
この情報は、「もものかんずめ」という本の中で書かれていますが、原本を見るのも面倒ですね。
それでネットで関連情報を調べたところ、詳細な記事がありましたのでご紹介します。

記事抜粋
水虫患部を症状別でみると
1.グジュグジュ型
水虫の症状で一番多く、足の指と指の間の皮がむけ白くふやけてジュクジュクした状態になります。強いかゆみを伴います。
2.水ぶくれ型
足の裏や側面に小さな水ぶくれが大量にできて、カサカサと薄皮が剥けます。
3.カサカサ型
足の裏の角質が分厚くなり、カサカサに乾燥してひび割れます。
かゆみや水ぶくれが出ないの水虫だと気づかない方が多いです。

このように水虫にも色々な種類がありますが、どのタイプでもごく初期の場合は民間療法ですがお茶の葉を使っての治療が自宅でお手軽にできます。
では、なぜお茶の葉がなぜ水虫に効果があるのかというと、
お茶の主成分であるカテキンが殺菌作用や消臭作用に優れているからです。
どのご家庭にも必ずあるお茶、簡単なので一度トライしてみませんか?
水虫をお茶っ葉で治す治療法は?
水虫をお茶の葉で治す方法は二つあります。

〇お茶の出がらしを患部に巻く方法
やり方
1.お湯を茶葉にかけて、水分を切ったものをお茶パックに入れます。
2.それを患部あてて、水分がでないようにビニール袋で足を覆います。
3.一晩そのままにして、起きたら洗って患部を乾燥させます。

〇緑茶で足湯をする方法
やり方
1.安い番茶や粉茶、80gくらいをお茶パック入れます。
2.バケツに少し熱めのお湯(約42℃前後)を4?ぐらい入れます。くるぶしが隠れるくらいが目安となります。
3.数分、お茶を抽出させてください。
4.両足をお湯に入れ、10分?15分位を目安につかって下さい。途中お湯の温度が下がってきたらお湯を足します。
5.足湯後の患部はきちんと乾燥させてください。

これらを1〜2週間程度試してみて、全く改善しないようでしたら直ちに病院は行ってください。
また、痒くて皮がむけるから水虫だと思って市販薬をずっと塗り続けていたら悪化!慌てて病院に行ったら水虫ではなく皮膚病だった!ということもあります。
自己判断ではなく、きちんと診察を受けてくださいね。
水虫がお茶っ葉で治るってホント?

この記事は、とても良心的に書かれています。
それは、「どのタイプでもごく初期の場合は民間療法ですがお茶の葉を使っての治療が自宅でお手軽にできます」と正確な情報を述べていることです。
そして、「全く改善しないようでしたら直ちに病院へ行ってください」、と正確に助言していることです。
お茶の葉両方について、正確な要点が述べられていますね。



posted by 水虫博士 at 10:10| Comment(0) | 水虫面白話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月13日

爪水虫の治療

「治療日記」というタイトルのブログを始めた方がいます。
まずは、その第1回目の記事をご紹介しましょう。

記事全文
「長年の悩み爪水虫。
1度診察へ行ったが、それっきりになってしまっている。
飲み薬は飲みたくない。
有効な外用薬が出たと聞いたが、本当に治るのか?
明日、近所に新しく出来た皮膚科へ行ってこようと思う。
治療経過など、日記と言う形で時々、更新していこうと思う。
患部の画像も載せていくつもりなので、見たくない人にはグロで不愉快なモノだと思うので、最初にオコトワリしておきます。」
爪水虫の治療

爪水虫になっている人は、日本では10人に一人程度だといわれています。
私の経験では、爪水虫になっていることに気がつかない人も多いようです。
爪が水虫になっても痛くもかゆくもなく、ご本人が水虫に関する知識をお持ちでなければ、わからないままに何の問題もありません。

この方はご自分で爪水虫だと自覚していますので、、そして「患部の画像」を公開するそうですので、重度の爪水虫なのでしょう。
まずは皮膚科を受診しましょう。
爪水虫ではない可能性もないわけではありません。
爪甲剥離という病変もあり得ます。

爪水虫の治療は、とにかく大変です。
薬物治療でまず菌(カビ)を殺し、健康な爪が自生するのを待たないといけません。
爪が伸びる速度はとても遅く、足の爪では爪全体が生え変わるのに1年前後もかかりますが、この間は薬剤処理をしないといけないのです。

この方の記事更新が待たれますね!



posted by 水虫博士 at 06:51| Comment(0) |   爪水虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月09日

爪水虫を治す、とはどういうことか?

爪水虫を治すのは、とても大変です。
その一例をご紹介しましょう。

「16」さんは、29年7月から皮膚科で爪水虫の治療を行なっています。
処方された薬剤は、クレナフィンであろうと思われます。
処理前の爪の写真を下に示します。
爪全体が水虫になっており、このような重度の爪は治らない、とされています。
しかし、皮膚科医としては薬を出さざるを得なかったのでしょうね。

img_3.jpg


3ヶ月後には、爪は根元から伸びており、爪根元左側にあった黒い凝固物が爪先まで移動しています。
かなりの効果がありました(次の写真)。

img_0_m.jpg


それでは、この爪は治るのでしょうか?
答えは、全くの「NO」ですね。
爪を治すためには、爪根元の皮膚の下にある爪製造組織に寄生しているカビを殺すことが必須の条件です。
爪根元にいる菌を殺して爪製造組織を回復させ、新しい爪を作る能力を再生させること、これこそが必要なのです。
これを達成できると、爪根元から新しい、健康な爪が伸びてきます。
そして、この健康な爪が爪先まで伸びきると、爪水虫完治となるのです。
この方の場合には、爪は伸びましたが、爪根元が水虫のままであり、爪根元の菌が死んでいないのです。

そして、処理1年後の写真を次に示します。
残念ながら、爪は全く治っていない状態ですね。
この薬剤は、このような重度爪水虫を治すだけの効力を持ってはいないのです。

img_2_m.jpg


爪水虫の内服薬療法を行った場合の治癒率は、38%であるとされています。
この例のような重度爪水虫を治すためには、1年以上にも及ぶ薬剤処理を行うことが必要です。
足の爪が生え変わる速度は遅く、これだけの期間がもともと必要なのです。
この長期間の努力を行える人は少ないのも実情であり、爪水虫が治らない原因の一つになっています。
「爪水虫の経過」




posted by 水虫博士 at 10:32| Comment(0) |   爪水虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする