2008年08月26日

水虫の感染について

24時間以内に足を洗えば水虫に感染しない・・・
皆さんはこんな話を聞いた(見た)ことがおありでしょう。
しかし、これは正確な話ではないのです。
皮膚科医の橋本さんが、この件についてより正確な情報を提供されています。

「(略)
 どこにでも感染するからと言って、簡単に感染するわけではありません。
 私が読んだ文献では、通常の乾いた状態であれば白癬菌が皮膚に付着しても感染までに24時間以上、確か36時間程度の時間を要すというようなことが書いてありました。つまり毎日お風呂に入っていれば、感染する前に洗い流すことができます。そのためからだに感染することは少ないのです。
 ただし湿った状態である程度温度が保たれると、かなり短い時間で感染してしまいます。その文献では湿った状態で37度程度が保たれると6〜12時間程度で感染するというものでした。つまり靴下を履いて靴を履く状態であれば数時間で感染する可能性があるそうです。そのため菌を付着させないことが重要です。
 一番菌が付着する可能性が高いのがお風呂場の足ふきマットです。
水虫と言われた方は、最後にお風呂に入るか、マットを変えるようにしてみてください。(略)」
水虫(白癬)についてhttp://blog.goo.ne.jp/hashimoto-clinic/e/1377ca972dbe6ccd703276eabac6c5a8

この記事から、次のことがわかります。
1、24時間以内に足を洗えば水虫に感染しない、という説の根拠となっているのは、たった一つの論文でしかないこと。
2、24時間以内に足を洗えば水虫に感染しない、というのは、皮膚が乾燥した状態の場合であって、皮膚が湿っている場合には6−12時間で水虫に感染すること。つまり、日本のような高温多湿の国ではほんの数時間で水虫感染が成立すること。

以上の記述から、「24時間以内に足を洗えば水虫に感染しない」、という話は正確でないことがおわかりでしょう。
さらに私の見解を付け加えれば、水虫の感染には接触感染という感染経路もあります。
これは、患者の水虫患部あるいは水虫患部からもれ出た体液に接触すれば、すぐに水虫感染が成立するという経路です。
接触感染の場合には、接触したあとで水洗いしても感染を防ぐことはできない可能性が高いのです(水虫菌を洗い流すことができない)。

皮膚科医の中には、24時間以内に足を洗えば水虫に感染しない、ということを声高に言う人がいますが、そのような不勉強な医者は信用しないようにしましょう。
そんないい加減な話を信用して水虫になれば、それは信じたあなたが損するだけです。
posted by 水虫博士 at 07:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 皮膚科医の水虫論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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