2009年02月24日

水虫の基礎知識 2、白癬菌の種類

水虫(白癬菌症)は、人畜共通感染症です。
すなわち、人の水虫は犬や猫などの動物にうつりますし、逆に動物の水虫も人へと感染します。

ここで、水虫菌の起源についてご紹介しておきます。
動物は、死ぬと土の上に横たわりますが、その死骸は土壌中に住む微生物によって分解されます。
当然、死骸の皮膚組織を分解する菌(カビ)もいるわけで、この皮膚分解を担っているカビが白癬菌の祖先になります。
この死骸の皮膚を分解するカビが、生きている動物に寄生するように進化したのが白癬菌です。
ですから、水虫は太古の昔から動物(ヒトの祖先を含む)に寄生していたわけです。
水虫が人畜共通感染症であることは、太古の昔から続いているわけですね。
俗説として、日本人最初の水虫患者は靴を愛用した坂本竜馬であるとか、北米大陸へ最初に上陸したジョン万次郎であるとかいう話がありますが、これらは全くの笑い話です(笑)。

白癬菌は、次の3つの属に分類されます。
1、トリコフィトン属(Trichophyton)
2、ミクロスポルム属(Microsporum)
3、エピダーモフィトン属(Epidermophyton)

上記の白癬菌のうち、日本ではトリコフィトン属に分類される紅色菌(トリコフィトン・ルブルム)と、趾間菌(トリコフィトン・メンタグロフィテス)の二つが主な水虫原因菌であり、この両者で95%程度を占めるといわれています。
最近では、格闘技(柔道)愛好家の間で流行しているといわれるトリコフィトン・トンズランス菌が話題になっていますね。
この菌は頭髪などの毛根に入るため、難治性であるといわれています。

動物由来の白癬菌としては、犬小胞子菌(ミクロスポルム・カニス)が良く知られています。
ペットとして猫や犬を抱いていると、そのペットから腕や顔に水虫がうつることになります。
赤く丸い円盤状の斑点が多数できるのが特徴です。

白癬菌が皮膚に寄生すると、その菌が自然消滅することはほとんどないと思われます。
ですから、水虫を治すためには水虫薬を使うしか方法がありません。
白癬菌はカビの一種であり、タネ(胞子)を作って増殖します。
このタネ(胞子)は薬剤耐性を持っており、容易には死にません。
タネが残ると、このタネが発芽して再度水虫菌になるわけですね。
水虫が頑強で治りにくい理由は、このタネの存在にあります。
なお、大人の成熟した水虫菌は、薬剤で簡単に死滅します。
posted by 水虫博士 at 10:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 水虫の基礎講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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