2009年03月10日

水虫の基礎知識 11、外用水虫薬(1)

現在、1日1回の使用で水虫菌に対して満足できる効果を示す水虫薬(抗真菌剤)が、水虫治療の主流になっています。
これらの水虫薬について、少し解説したいと思います。

1日1回使用の水虫薬の一般名、皮膚糸状菌(水虫菌)に対する効果(MIC,mcg/ml)、主な商品名は次のとおりです。
  ビフォナゾール  5以上で殺真菌作用      マイコスポール(バイエル)
  ネチコナゾール  0.04〜0.39         アトラント(エスエス)
  ラノコナゾール   0.0024〜0.0116     ウィンダム(第一三共)、アスタット(ツムラ、医療用)
  テルビナフィン   0.001〜0.1         ラミシール(三共)
  アモロルフィン   0.0012〜0.008      ダマリンエース(大正)
  ブテナフィン    0.0015〜0.05       ブテナロック(久光)、スコルバダッシュ(武田)

MIC,mcg/mlとは、カビの発育を抑えるもっとも低い濃度(minimum inhibitory concentration)の略で、1ml中のマイクログラム数(ppm)で表示しています。
なお、上記のMICは、いわば製薬会社の自己申告に該当する数値ですので、絶対的な強度比ではないことを注記します。

これらの薬剤は、水虫菌に対する効果が強く、1日1回の使用で水虫菌に対する効果を発揮するとされています。
そして、少量で効果があることから、これらの薬剤は副作用の出方も少なくなっています。

上記の化合物のうち、ビフォナゾール、ネチコナゾール、ラノコナゾールはイミダゾール系化合物であり、P450に作用してエルゴステロール合成を阻害し、高濃度では膜障害を起こして殺菌的に作用します。
テルビナフィンとブテナフィンは第三級アミン系化合物であり、スクワレンエポキシダーゼに作用してエルゴステロール生合成を阻害します。
アモロルフィンはモルフォリン系化合物であり、レダクターゼやイソメラーゼに作用してエルゴステロール生合成を阻害します。

上記の薬剤のうち、どれがあなたに一番合う薬か、ということは確かめてみないとわかりません。
つまり、試行錯誤か、運しだい、ということになります。
どれか一つを使ってみて、不満なところ、たとえばかゆみがあるとか効き目が悪いといったところが出てくれば他の薬剤に変える、ということで良いでしょう。
posted by 水虫博士 at 12:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 水虫の基礎講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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