2009年05月27日

トリコフィトン・トンズランス感染症

最近、南米発の新しい水虫が格闘技愛好家の間で流行しています。
トリコフィトン・トンズランスという白癬菌による感染症です。
この感染症になってしまった、という体験記が全3編で公開されています。

トリコフィトン・トンズランス感染症に感染しました(泣)
「これまで散々注意を喚起しておきながら感染してしまいました(恥)
この土曜日は朝の10時から12時までが小学生の部、そのあと13時までが幼児の部となっています
幼児の部にはウチの下の子も小学生の部に続いて出席しています
上の子は打ち込みや投げ込み、そして乱取りの相手をするために時々畳に上がります
私も小学生の部で疲れてしまったので上の子と休憩していました
ふと気付くと上の子の柔道衣がはだけた胸の辺りに変なあざがあります
「おい、ちょっと見せてみな ふむふむ、これはいつ頃から出来てるの?」
「自分では気付きませんでした」
「ふむ、ちょっと来い」

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道場で幼児を指導している館長夫人に無理言って見て頂きました
「ありゃー、これはちょっとなっちゃってますかね」
ということで治療してもらう事になりました
他の先輩達がやはり感染した過去もあるので薬は余分に持っているそうです
これを塗ってガーゼを貼ってTシャツを着て・・・OKだそうです
「うそでしょ?」
「いえいえ、みんなこれでやってますよ」
「他の人にうつらないんですか?」
「そうですねー頭や顔、首、手なんかは感染しちゃいますよね でもお腹とか胸は直接触れないじゃないですか、だからこんな感じで大丈夫ですよ」と、とても慣れた感じです
「でも病院には行ってください ウチの道場の近くにこれに詳しい皮膚科があるので月曜にそっちへ行くようにして下さい」とのこと
ここの病院、この道場そしてウチから紹介された患者の症例を沢山持っているので詳しいそうです
その辺の知識も症例もないような病院にかかるとただの「たむし」として片付けられてしまい、たむし用の弱い薬しか処方してくれないそうです
この流行りの田虫は田虫でも外国産、しかも南米産といえばその強さもうかがい知れるというものです(どんな理由だか分かりませんが)
正式名称はトリコフィトン・トンズランス感染症ですからね
それ用の薬が処方されるそうです
それにしても私自身これに警戒して色々な対策を講じていたのです
その模様は
・トリコフィトン・トンズランス感染症に注意 1
・トリコフィトン・トンズランス感染症に注意 2
・トリコフィトン・トンズランス感染症に注意 3
で、詳しく述べていますのでご参照願います
これだけ対策していたにも関わらず感染した理由として館長夫人は
「肌が接触して24時間以内に洗浄すれば発症する事はないはずです その間に普通ならばお風呂に入って体を洗いますよね
それでも尚感染したということは体の洗い方が足りなかったってことが考えられます」
お風呂に入ってお湯で流すくらいではダメだって事ですね
ウチの上の子はスポンジにミューズ石鹸を付けてゴシゴシとやっていたはずなのですがそれでも洗い方が足りなかった事になります
そう考えると非常に無念です」
http://blog.goo.ne.jp/lightenclub/e/35161ab1efd02f65c0e431f1c4979531

柔道愛好家の間で流行している外国産の水虫ということで、作者は相当に研究されています。
それでもお子さんがこの感染症(水虫)になってしまったのは、水虫の強靭な生命力を示すものです。

記事の中で、「肌が接触して24時間以内に洗浄すれば発症する事はないはずです」、という発言がありますが、これは正しくはない解釈になります。
柔道場のたたみに落ちている皮膚の破片(菌で汚染されたもの)が皮膚に付着した場合、付着した破片から菌が菌糸を伸ばして新しい皮膚へと侵入していくためには24時間かかります。
この場合には、24時間以内に洗い流せば水虫感染は起こらない理屈です。

しかし、水虫が感染する別の経路もあるのです。
それは、水虫菌を含む患者の体液が直接皮膚に付着した場合です。
水虫患部からにじみ出している体液が皮膚につけば、一発で水虫に感染します。
この場合には、水で洗い流した程度では付着した菌は除けないようです。
柔道の場合、身体と身体のぶつかりあいですから、水虫患部からの直接感染が十分に起こり得ます。
また、患部をさわった手で他人に触れば、これも水虫感染が成立するでしょう。
記事の中に、「そうですねー頭や顔、首、手なんかは感染しちゃいますよね」、とありますが、これらも接触感染(直接感染)の一例なのです。

他の2つの記事も引用しておきます。
興味のある方は、ご参照ください。
トリコフィトン・トンズランス感染症に感染しました 2http://blog.goo.ne.jp/lightenclub/e/1773ffdffc4a4e6d6381bf254e03c42f
トリコフィトン・トンズランス感染症に感染しました 3http://blog.goo.ne.jp/lightenclub/e/21288ca9caa9861c324dcebce7427052
posted by 水虫博士 at 13:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 水虫治療のブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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