2009年07月15日

爪水虫の治療について

爪水虫の治療では内服用抗真菌剤を使いますが、爪が生え換わるまでには1年近くもかかります。
このため、水虫菌によって傷められた爪を再建するという施術を行っている病院があります。

この夏、まだ間に合う爪白癬治療
「爪白癬の治療ですが、塗り薬がほぼ無効であるため、治療は通常3−6ヶ月間お薬を飲んでいただきます。以前は難しかった爪白癬治療ですが今は良いお薬(イトリゾール、ラミシールなど)があり8割以上に効果があります。
但し、治療期間が長い上に足の爪が伸びるのは大変遅いため綺麗な爪が生えそろうのには1年くらい、あるいはそれ以上かかってしまいます。これから素足をさらす機会が増える季節だというのに、今思い立って治療しても人前で靴下が脱げるのは随分先のことです。もともと痛くも痒くもない上、治療に時間がかかると言うこともあってなかなか治療を受けられない患者さんが多いというのが問題です。重症化、慢性化した症例がとても増え治療が難しくなってしまいます。現在の治療法が患者さんのニーズに合っていないのかも知れません。
当院ではこの様なニーズに応えるため新しい独自の治療法を行っています。治療開始と同時に見た目の悪さを改善し治療への満足度を高めます。またご家族への水虫感染を避けることも重視しています。具体例を上の写真で説明いたします。
1.施術前
女性の患者さんです。随分悩まれた上に当院に相談されたようです。すでに全ての爪が白癬にやられています。分厚くなって濁っているため見た目はかなり悪いですね。最近では一般の方でも爪水虫の知識があるのでこれを見た方は自分にうつされると心配になるでしょう。このことも当の患者さんにはとても辛いことです。家族にうつす心配もありますし、ネイルサロンでも施術を断られることが多いのです。また硬い爪は痛みの原因にもなり、ストッキングもすぐに破れてしまいます。爪は硬くもろくなり、自分で切るのも難しくなります。
2.削爪・マニキュアタイプの外用薬塗布
まず虫歯治療のように特殊な機械を使って病気の爪を徹底的に削り落とします。痛みはありません。この後にマニキュアタイプの水虫薬を塗ります。スイス製のお薬で海外では非常にポピュラーですが国内では入手が難しいものです。安全性が高いので、肝臓に病気があるために通常の飲み薬による治療ができない患者さんにも最適です。2−4週間おきに塗り替えます。
3.削り取って無くなってしまった爪を再建します。ここではスカルプチャーと呼ばれるアクリル樹脂を使っています。硬さは爪と同様で自然な感触です。
4.最後にソフトジェルまたはポリッシュラッカーでペディキュアをします。病気の部位が完全にカバーされているので人に水虫をうつしてしまう心配もありません。こうなるともはや医師であっても爪白癬であったことは分かりません。もう他人の視線は気になりません。今すぐにお気に入りのサンダルを買いに行きましょう!
特殊な薬剤、機械、ネイル技術が必要なため、この様な特殊な治療を行っている病院は他にはありません。また新しい治療法なので残念ながら保険はききません。患者さんの生活の質の向上を考えれば今後一般的になってくるかも知れませんね。」
http://blogs.yahoo.co.jp/hadatotsume/3189969.html
(原文には4枚の写真が載っています)

爪水虫になると、爪が変形したり変色したりします。
このため、人前では靴下を脱がないという人は多いようです。
この記事で紹介されている爪再建術は、きれいな人工の爪を装着しますので、爪水虫であることが外見からはわからなくなり、人目を気にする方には喜ばれそうです。

そうなると、爪水虫の内服療法は行わずに爪再建術だけ済ませるという人も出てきそうです。
技術の進歩は、人の考え方をも変える力を持っていますね。
posted by 水虫博士 at 11:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 皮膚科医の水虫論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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