2009年07月22日

白癬菌が大好き

皮膚科医にしてみれば、水虫は抗真菌剤(水虫薬)を塗れば良くなるので、扱いやすい皮膚病だそうです。
水虫患者にしてみれば、水虫は治らない厄介な病気なのですが、立場が変われば感じ方も違うようです。

白癬ちゃん
「これ、なんだか分かりますか?  ↓↓

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たくさん見える「ひじき」みたいなやつ。
そう、水虫の原因菌であるカビの一種「白癬菌」でございます。
ちょっとあやしいところ(病変部)をメスで削って
顕微鏡で見てみると・・・100倍ぐらいの倍率で簡単に見えてしまいます。
「あ、水虫・・・いましたよっ。」・・・ってお伝えすると
99%の患者様(特に女性)が「え〜っ。水虫ぃ〜・・・。」
「恥ずかしい・・・」「ショックです〜・・・。」
などと、マイナスなコメントを述べられますが・・・
治療する側からしますと、「おっ!白癬菌、ラッキ〜」と思ってしまいます。
それは・・・
白癬菌がいてくれると(つまり水虫だと)と〜っても治療しやすいからなんです。
この時期、水虫と紛らわしい皮膚の病気で
「汗疱(かんぽう)または異汗性湿疹」
というものがありまして、水虫と非常に症状が似ているんですね、これが。
ブツブツ水疱ができたり、痒くなったり、皮がむけたり・・・。
汗疱は一応湿疹に分類されているのですが、
未だナゾの多い皮膚疾患で・・・。
これを塗れば効くという特効薬もなく・・・
痒みがあればステロイド外用、痒みなければ尿素軟膏などで保湿・・・と
まあ、通常の湿疹と同じような対症療法になってしまいます。
そうこうしているうちに、秋になると勝手に良くなることが多いんですけども。
と思っていたら、また翌年も忘れたころに繰り返したりと。
結構、うっとうしい皮膚疾患なんです、患者さんにとっても医者側にとっても。
その点、水虫は白癬菌が原因なんだから、抗真菌剤を塗れば良くなります。
なので、私は白癬菌が大好き。
なんだか、可愛く見えたりもします、うふふ。
ところで・・・、大抵の方は足の皮がむけたり、痒くなると
「水虫」と思いこんで市販の水虫薬を塗ってから来院されることが多いです。
汗疱だった場合、治らないかもしくは薬にかぶれて悪化します。
また本当に水虫だったとしても、時々かぶれを起こすことも。
ですが・・・、水虫の薬をしばらく塗ってしまっていると
本当に水虫であったとしても、一時的に菌が陰性化してしまい
検査で検出しにくくなっちゃいます。
つまり、正確な診断がつきにくくなるわけです。
本当は水虫だけど薬にかぶれているのか?
水虫ではなく、汗疱なのか?
あるいは汗疱状白癬といって両方混在する場合もあるし・・・?
結局遠回りの治療になってしまいますから・・・
とりあえず、おかしいな?と思ったら何も薬を塗らないで
皮膚科にGOをお勧めします。」
http://blog.goo.ne.jp/iwaki-clinic/e/6dd9ee09b4ad998d05f27033a6f75639

皮膚の状態がおかしいな、と思ったら、薬を塗らないで皮膚科へ来てください、というのは皮膚科医の偽らざる心境なのでしょうね。
患者側としても、医師の診断の妨げになるような行為はやめたいものです、何のプラスにもなりませんから。

水虫菌の顕微鏡写真(倍率100倍)は、参考になりますね。
ふつうはめったに見られないものですから。
posted by 水虫博士 at 11:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 皮膚科医の水虫論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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