2016年04月17日

爪甲鉤弯症(そうこうこうわんしょう)ー原理編ー

春本番となり、気温が高くなってきました。
いよいよ水虫シーズンの到来です。
今回は、爪甲鉤弯症(そうこうこうわんしょう)という特殊な爪の異常について,ご紹介します。
元の記事は、皮膚科医が書いています。

足の爪が分厚く硬くなり、色もなんだかおかしい。。。爪の伸びもやけに遅いし。。。
爪水虫ではないかと思い、薬を塗ったりしていたが一向に良くなりません。。。
爪甲鉤弯症という聞きなれない爪の病気があります。

【特徴】
足の親ゆびに生じることがほとんど。
爪甲は混濁し、肥厚している。色は黄褐色または黒褐色。
9割以上が女性。
爪の伸びが遅い。
爪は牡蠣殻状に横筋を多数認めます。

【症例の紹介】

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ひどくなると雄山羊の角の様に変形し、爪が硬くなっているので、普通の爪切りでは切れません。
無理に靴を履こうとすると痛みのために歩けないこともあります。
そもそも普通の靴は履けません。

img_4_m.jpg


【原因】
*外傷(靴による圧迫、爪下血腫、全抜爪後、巻き爪手術術後)
*爪組織の炎症
*末梢循環障害
*神経障害
原因は上記ですが、多くが靴による圧迫です!!
「ハイキングで長時間歩き、爪が黒くなり剥がれました。その後生えてきた爪が分厚くなかなか伸びません。」
「仕事の都合で毎日ヒールを履き歩く時間が長いのですが、気が付いたら爪が変な色になってきました。」
などです。

【鑑別診断】
爪が混濁肥厚するものとして、爪白癬、先天性爪甲厚硬症、黄色爪症候群など。
爪白癬は直接鏡検で白癬菌がいなければ除外できます。
先天性爪甲厚硬症は全指趾の変化で通常生後6ヶ月以内。遅くとも20歳まで。
黄色爪症候群は、全指趾の変化。でそれぞれ除外できます。
そして何より、爪甲鉤弯症はエピソードがみなさん同じです。良くお話を伺うと、足を拝見させていただく前に概ね見当がつきます。
当クリニックにいると鉤弯症で悩んでいる方は少なくない様に感じております。
爪甲鉤弯症?〜爪が分厚く濁っている〜

私はこれまで多数の爪水虫の症例を見てきましたが、爪甲鉤弯症の実例を見たことはありません。
靴による爪の圧迫が原因である、とのことは何となく理解できますね。
爪水虫でも、小指爪は堅いものにぶつけたりすることが多いので、爪と周辺皮膚が変形して重度水虫になっている例が多いです。
このような例も、言われてみれば女性が多いですね。
「きれいだと思われたい」、という女性心理が、この場合には悪い方へ働いているのでしょうか。
なお、この記事には続編(治療編)がありますので、興味がある方はご覧ください。
爪甲鉤弯症?


posted by 水虫博士 at 10:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 水虫に似た皮膚炎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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