2017年09月18日

ガッテン! 水虫(その1)

NHKのガッテン!で、水虫に関する番組が放送されました(7月26日)。
そのタイトルは、「まさか私が水虫に!?驚きの感染ルートを新発見」、でした。

20170726_main01.jpg

皮膚科診察室の一コマ

<今回はコレ!> その1
◎知らない間に水虫に!?水虫はかゆくない!?
記事:
「完治できる薬がたくさんあるのに、いまだに多くの人が悩まされている水虫。銭湯やサウナなど多くの人が利用する施設でうつるイメージもありますが、今回、まったく別の「危険な感染ルート」を発見しました。

水虫菌は、感染力が弱く、足に付着しただけでは簡単に皮膚の中に入りこめません。一日一回、銭湯のバスマットを踏む程度では、なかなか感染しないのです。
それでは「本当に危険な感染ルート」とは何なのか?それは一緒に暮らしている「家族」。家族に水虫の人がいると、毎日毎日、水虫菌がいる皮膚のかけらが家じゅうにばらまかれ、それを家族が毎日踏み続けることになります。そんな生活を続けるうちに、やがて感染してしまうというわけです。

水虫ならかゆいので、ほかの人にうつす前に気づいて、治療をしそうなものですが、今回、驚がくの事実が発覚!実は、水虫のほとんどはかゆくないのです。
番組で「水虫ではないと言う人」35人を検査したところ、かゆくないために自分の水虫に気づいていなかった人が8人も見つかりました。水虫に詳しい専門医は経験上「水虫でかゆい人は20人から30人に1人」とも言います。
症状が無いために自分の水虫に気づかず、知らず知らずのうちに家族にうつしてしまう。これが危険な水虫の感染ルートの正体だったのです。

水虫の見分け方:
水虫は専門医でないと見分けることが難しい病気ですが、目安になる典型例があります。これらに似た症状を見つけたら一度、皮膚科を受診してみてはいかがでしょうか。
●足の指の間の皮がむけている
0726_02.jpg


●足の裏や側面に水疱(すいほう)ができている
0726_03.jpg


●かかとがカサカサしている (かかとのかさつきの半分は水虫とも言われています)
0726_04.jpg


●爪が白っぽく変色している
0726_05.jpg




日本では、畳の上で素足で生活する習慣があります。
このため、家族のうちの一人に水虫があると、家族間での水虫感染がかなりの高頻度で起きてしまいます。これは日本独自の特徴ですね。
そして、一家の主婦が綺麗好きで毎日の掃除を丁寧に行う場合には、この家族内での水虫感染が予防されます。
水虫は一度感染するととても治しにくいので、まずは清潔な住環境を維持することが大切です。

また、この記事では「水虫は専門医でないと見分けることが難しい病気です」と紹介されていますが、正確には専門医でも見ただけでは水虫を見分けることは難しいのです。
水虫(カビ感染症)かどうかは、患部の標本を採取してアルカリで分解し、顕微鏡で菌の有無を確かめることが必要です。皮膚科専門医でもこの顕微鏡検査を行わない人が多いそうで、この場合には専門医でも水虫かどうかを誤診する可能性があります。
上の写真のような皮膚症状があって皮膚科を受診する際には、顕微鏡での確認を行ってもらうように留意しましょう。
水虫ではないものに水虫薬を塗っても、良くなることはないのですから。



塗るだけで水虫が消える
アルテン液
IMG_4106.JPG
posted by 水虫博士 at 11:54| Comment(0) | 皮膚科医の水虫論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。