2018年09月23日

水虫と皮膚バリア

水虫の原因になっている微生物は、白癬菌、カンジダ菌、マラセチア菌などのなどの病原性真菌(カビ)です。
これらのカビは皮膚組織の最外層である角層(角質層)に寄生し、角層に豊富に存在するケラチンと呼ばれるタンパク質をエサにします。
角層では、角質細胞が徐々に死んで角質細胞の細部壁を構築していたケラチンだけになっていますので、ケラチンを豊富に含んでおり、これがカビのエサになるのです。

白癬菌が皮膚に付着すると、菌は加水分解酵素を出して角層のケラチンを分解し、そこにできた微小な空隙から角層内へと菌糸を伸ばしていき、そして角層内で繁殖します。
水虫の部位では、角層には菌の活動による微小な空隙が無数にできていて、ここを介して外部の異物(細菌、化学物質など)が角層内へ侵入することが可能になりますね。

正常な皮膚組織の構造を次に示します。

clmn_03_img.jpg


この皮膚には、外部から異物(細菌、化学物質など)入ってくることを防止する皮膚バリア(あるいは角層バリア)と呼ばれる防御機能があります。
上でご紹介した白癬菌による角層内への侵入は、この皮膚バリアを破壊することに直結します。
白癬菌はケラチンをエサにして食い荒らしますので、水虫になっている部位では皮膚バリアが破壊されているのです。

正常な皮膚ではバリアがありますので、海水浴に行ったとしても海水が皮膚内へと入ることはないのですが、水虫になっている部位では菌が開けた穴から海水が皮膚内へ侵入することになります。
酸性の温泉に入ると水虫が治る、というのはよく知られた話ですが、これは皮膚バリアが崩れた部位(水虫になっている部位)へ酸性の湯が入り込み、角層内に寄生しているカビを酸で殺す、ということです。
水虫を治すためには、この皮膚バリアが崩れた部位からなんらかの薬剤を角層内へと送りこみ、そして角層内のカビを殺すという方式を取れば効果的に水虫を治せるだろう、という仮説が成立しますね。

水虫を治すことは、とても困難なことです。
今回ご紹介した抗菌機構を持つ薬剤の開発が待たれますね。



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posted by 水虫博士 at 17:15| Comment(0) | 水虫の本、知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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