2006年04月17日

水虫薬の使い方(4) 毎日欠かさずに薬を塗る

水虫薬を使っていると、薬の効き目で、少なくとも皮膚の表面近くの水虫菌は消失します。
そして、あなたが水虫だと認識しているであろう皮膚の症状も、皮膚の持つ自然治癒力で改善されてきます。
そして、一見すると全く正常な皮膚の状態になってきます。

しかし、ここで薬の塗布を止めてはいけません。
正常に見えるのは、皮膚の表面だけなのです。

皮膚の内部では、水虫菌に侵食されてボロボロになったはずの皮膚組織の残骸が残っています。
この皮膚構造物に守られて、水虫はまだ生き残っているのです。
さらに厄介なことに、水虫菌のタネ(胞子)が、一杯生き残っています。

このような状態で薬の塗布を止めてしまうと、水虫が再発してきます。
ですから、皮膚が正常に戻ってからも、1ヶ月程度は薬の塗布を続けましょう。

最近の水虫薬は、1日1回の塗布で済みます。
入浴後あるいは就寝前に薬の塗布を行うことを習慣付けましょう。
特に、入浴後には皮膚がふやけて柔らかくなっており、薬がしみこみやすくなっていますので、おすすめです。

薬は毎日欠かさずに!
これが水虫治療の鉄則です。
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2006年04月14日

水虫薬の使い方(3) 三日坊主では治りません

桜の季節を迎えて、温かくなってきました。
そろそろ水虫も盛期を迎えつつあります。
ネット上でも、水虫の話題が多くなってきました。

水虫は、治りにくいことで知られています。
水虫薬を使うと、かゆみは割りと早く消失することが多く、皮膚の症状も自然治癒してくるために、「良くなった、治った」と思うのでしょうね。
それで、症状がちょっと良くなると薬を止めてしまう人が多いようです。

しかし、水虫は簡単には治りません。
1週間や10日薬を塗る程度では決して完治はしないのです。

水虫が治りにくいことの原因は、水虫菌のタネ(胞子)にあります。
胞子は薬剤耐性があり、容易には殺すことができません。
胞子が生き残っていると、この胞子が発芽して、再度水虫の病巣を作るのです。
ですから、水虫の治療とは、この胞子を殺しきってしまうことなのです。

水虫薬を使うと、皮膚が一見正常な状態を回復してきます。
この状態から、さらに1ヶ月以上は薬を塗り続けましょう。
こうして胞子を消滅させることが大切なのです。

三日坊主では、水虫は治りません!
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2006年04月13日

水虫薬の使い方(2) 剤形を使い分ける

市販の水虫薬は、液剤、クリーム、軟膏、エアゾールなどの剤形があります。

これらの剤形の使い分け方は、カサカサした乾燥タイプ(小水疱型水虫)には液剤やエアゾールを、ジクジクした湿潤タイプ(趾間型水虫)にはクリームや軟膏を、ひび割れしたりただれたりしているタイプ(角化型水虫)には軟膏を使用するのが良いようです。

液剤は、水虫患部が乾燥したタイプの水虫に用いられます。
水虫を殺す成分である抗真菌剤は水に溶けにくく、このため溶剤としてアルコールが使われています。
患部にひび割れやただれ、傷などがある場合には、アルコールが沁みて痛みを感じることがありますので、使わない方が良いでしょう。

エアゾールは液剤と同じ使い方をしますが、ワンタッチで使える便利さがあります。

クリームや軟膏は、水虫患部が湿潤したタイプに用いられます。
クリームと軟膏の違いは、水虫薬の基剤にあります。
クリームの基剤は、油脂と水とを界面活性剤で混ぜ合わせたものを使っているために、伸びがよくべとつきがありません。
使用感が良いので、現在ではクリームが良く使われています。

軟膏は、油脂製の基剤(ワセリンなど)の中に抗真菌剤を溶解させています。
このため、べとべとした使用感がありますが、ひび割れした水虫患部に適しています。

上記の使い分け方は、一つの目安としてご理解いただければよいでしょう。
実際の水虫薬の使い方としては、しばらく使用してみて、ご自分の好みに合った、一番使いやすいものをお選びください。
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2006年04月12日

水虫薬の使い方(1) 足水虫の4つのタイプ

mizu_01.gif

水虫は、患部のある場所によって呼び方(俗称)が違います。
上の解説図では、代表的な場所と名前が表示されています。
その中でも、足の水虫が9割以上を占めるといわれています。

最近の調査によると、足水虫の患者は全国で2100万人、爪水虫患者も1200万人もいるそうです。
水虫は国民病である、といっても良いほどの多さですね。

足の水虫は、その部位によって4つに分けられます。
 1、指および指の間にある水虫は、趾(し)間型水虫です。
   指の間がふやけた状態になったり皮がむけたりしてかゆみを伴います。
 2、土踏まずや足裏の縁に小さな水泡ができるのは、小水疱型水虫です。
   強いかゆみを伴います。
 3、かかとが硬くひび割れして皮がぼろぼろするのは、角化型水虫です。
   かゆみはないのですが、一番治りにくいタイプで、他人への感染源になります。
 4、爪が白く変色・変形するのは、爪水虫です。
   以前は不治の病といわれましたが、今は内服薬療法でかなり治ります。

これらの4つのタイプの水虫は、それぞれに特徴があって、水虫薬の使い方も多少は異なります。
あなたの水虫がどのタイプであるのか、先ずそれを確認してから水虫薬を選ぶ必要があります。

なお、水虫は、身体中どこにでもできます。
特に手の爪に水虫が入った場合には、手の爪が触れるすべての場所に水虫がうつり得ます。
水虫患部を素手で触れることは、絶対に避けてください。

(続く)
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2006年04月08日

水虫ってどんな虫?

水虫、という言葉は、おそらく誰でも知っている言葉でしょう。
でも、水虫という言葉から想像することといえば、不潔、オジサンがかかる病気、などが代表的で、特に女性からはとても嫌われています。

この水虫とは、いったいどういう病気なのでしょうか。
虫、というからには、不気味な格好をした変な虫がうごめいているのでしょうか。

実は、水虫とは、皮膚にカビが寄生して起こる病気なのです。
正確には、白癬菌というカビが皮膚に住み着いています。
水虫という名前が付いてはいますが、カビですから自分で動くことはできません。
名前の付け方が間違っていますね(笑)。

日本では主に2種類の白癬菌が水虫の原因になっています。
トリコフィトン・ルブルム(紅色菌)とトリコフィトン・メンタグロフィテス(趾間(しかん)菌)という名前が付いたカビです。
白癬菌は、皮膚や毛の構成成分であるケラチンという硬いたんぱく質をエサにしています。
ですから、皮膚や毛が白癬菌の住みかになっているわけです。

白癬菌が皮膚に住み着いて水虫になってしまうと、それが自然治癒することはまずありません。
水虫の治療は、水虫の原因となっている白癬菌を殺す薬剤(水虫薬)を用います。

水虫は、治りにくいことがよく知られています。
ところが、カビそのものは、割と簡単に死んでしまいます。
それでは、なぜ水虫は治りにくいのでしょうか?
その答えは、カビのタネ(胞子)にあります。

胞子は、薬剤に対する抵抗力が強く、簡単には死にません。
胞子が生き残ると、やがてそれが発芽して再度水虫病巣を作ります。
ですから、水虫の治療は、この胞子を絶滅させるまで続けないといけないのです。
この目的のために、水虫薬は1ヶ月以上塗り続けないといけない、とされているのです。
水虫を治すために、根気よく薬を塗り続けましょう!


参考情報:水虫菌アニメ
posted by 水虫博士 at 17:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 水虫の基礎講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする